食物アレルギーは、子供を出産して初めて離乳食を与えた時にわかるもの。
アレルギーは種類が多くある中で、小麦・鶏卵・乳製品の3つのアレルギーが特に増加傾向にあります。
子供にアレルギー反応があるとわかった時は、これから離乳食は食物アレルギーの対応食を作ってあげる必要があります。
実際にアレルギー対応食を作る際困るのが、お買い物をする時に市販の加工食品の成分表の見方だと思います。
この記事の内容の食物アレルギー小麦・鶏卵・乳製品の話を読みアレルギーの基礎知識を学びましょう。
この記事の内容
・食物アレルギーの表示義務がある品目について
・小麦・鶏卵・乳製品の加工商品で注意してほしい成分表示の原材料名について
・家庭でヒヤリハットを防ぐために注意する事4つ
・アレルギー対応の調味料と食材を紹介
・代用品を使用した除去食の作り方を紹介
食物アレルギーの話~基礎知識~
加工食品の容器の表示には、表示義務のあるものと推奨されているものとあり表示義務があるものは7品目、推奨されているものは20品目あります。
表示義務がある7品目(卵,乳,小麦,そば,落花生,エビ,カニ)
推奨されている物20品目(アワビ,いか,いくら,オレンジ,カシューナッツ,キウイフルーツ,牛肉,くるみ,ごま,さけ,サバ,ゼラチン,大豆,鶏肉,バナナ,豚肉,まつたけ,もも,やまいも,りんご)
アレルギー持ちではない方でもこの27品目については知識に入れておくことをおすすめします。
小麦・卵・乳のアレルギーの話~成分表示について~
いくつかのアレルギー食材の中で特に多いのが、小麦・鶏卵・乳製品の3大アレルギーです。
小麦・鶏卵・乳製品の商品で注意してほしい成分表示の原材料名をわかりやすく説明していきます。
小麦はこの成分をチェック!
・麦芽糖
・モルト(麦芽)エキス
・小麦以外の麦類
小麦のタンパク質が含まれているため注意が必要です。
※グルテン(小麦由来)とも表示されます。よく原材料の成分を確認してから購入しましょう。
麦芽糖は、トウモロコシでん粉が原料で作られているため小麦アレルギーの原因にはなりません。
しかし、小麦で作られた麦芽糖もありその場合は麦芽糖(小麦を含む)と表示されます。この麦芽糖(小麦を含む)の表示の場合は小麦が含まれているため注意が必要です。
モルト(麦芽)エキスは、大麦でほとんど作られているため小麦アレルギーの原因にはなりません。
しかし、小麦を含む場合はモルト(麦芽)エキス(小麦を含む)と表示されます。このモルト(麦芽)エキス(小麦を含む)の表示の場合は小麦が含まれているため注意が必要です。
麦類(大麦,ライ麦,えん麦,はと麦など)と製品(麦ご飯等)と表示の場合は小麦が含まれているため注意が必要です。
※麦茶は飲めますが麦ごはんの場合は気を付けましょう。
原材料に小麦と表示がありますが、タンパク質は残存しないため、小麦アレルギーを持っていても使用できます。
(※大豆アレルギーを持っている場合は危険です)
卵はこの成分をチェック!
・レシチン(卵由来)
・魚卵/鶏肉
卵の殻が原材料となっています。多くの場合は、使用量が少ないため鶏卵アレルギーの方でも食べられます。
※鶏卵アレルギーが強い子は危険なため主治医に相談してから与えましょう。
レシチンは乳化剤の事です。レシチンのみの表示であれば鶏卵は使用されていません。
レシチン(卵由来)と原材料に表示されている場合は卵黄が含まれている可能性があるため注意が必要です。
タンパク質の種類が異なるため、鶏卵のアレルギーにはなりません。
乳製品はこの成分をチェック!
・ホエイ/カゼイン
・乳化剤
・乳酸カルシウム/乳酸ナトリウム
・乳酸菌
・カカオバター
・牛以外の動物の「乳」
乳糖には牛乳タンパク質が混入しています。
しかし、製品によりますが乳糖の使用量が少ない場合は食べられることが多いです。
※乳製品アレルギーが強い子は危険なため主治医に相談してから与えましょう。
ホエイパウダーとカゼインナトリウムは、牛乳タンパク質を含む成分なため注意が必要です。
ホエイ(乳由来)/カゼイン(乳由来)と原材料に表示されています。
乳化剤は、乳と文字が入っているため乳が入っているため疑いがちですが、卵黄,大豆,牛脂などから作られているため、牛乳アレルギーの原因にはなりません。
乳酸カルシウムと乳酸ナトリウムは、乳と文字が入っているため疑いがちですが、化学物質であるため牛乳アレルギーの原因になりません。
乳酸菌は、乳と文字が入っているため疑いがちですが、菌であるため牛乳アレルギーの原因にはなりません。
乳酸菌飲料と表示されている場合は、乳製品で牛乳タンパク質が含まれているため注意が必要です。
カカオバターは、バターと文字が入っているため疑いがちですが、牛乳から作られたものではないため牛乳アレルギーの原因になりません。
牛以外の動物の「乳」は、牛以外の動物の乳(山羊、めん羊など)は食品表示対象外となっています。
しかし、山羊乳は牛乳とタンパク質がにているため、山羊乳が含まれている食品や商品は牛乳が含まれています。
※乳製品アレルギーが強い子は危険なため主治医に相談してから与えましょう。
小麦・卵・乳のアレルギーの話~成分表示の確認の方法~
小麦・鶏卵・乳製品のアレルギーの原材料の成分表示ってややこしいよね。
実際に、成分表示を見ていたら商品によって表示のされかたが違っていることに気付いたよ!
加工商品の原材料名を見ると成分表の表示のされかたが違うのは、メーカーによって個別表示されていたり一括表示されている場合があるからです。
※個別表示とは…個々の原材料ごとにアレルギーが表示されていること
※一括表示とは…アレルギーをまとめて表示されていること
個別表示の場合の例 | 一括表示場合の例 |
ごはん、野菜のかき揚げ(小麦、卵を含む) | ごはん、野菜のかき揚げ (一部に小麦、卵を含む) |
このように野菜のかき揚げに使用している原材料の表示を省略して表示がされています。
※個別表示の特徴:どの原材料に何のアレルギーが含まれているのかがわかる(確認できる)
※一括表示の特徴:どの原材料に何のアレルギーが含まれているのかがわからない(確認ができない)
よく原材料名を確認すると添加物の表示に由来とあります。
由来とは、食品が原材料から何からできているのかを表す食品用語の専用用語として使用されています。
由来は、特定原材料7品目(卵,乳,小麦,そば,落花生,エビ,カニ)が原材料に含まれる場合は必ず「●●由来」と併表されています。
小麦・卵・乳のアレルギーの話~ヒヤリハットに注意~
日常生活でアレルギー食材に注意をしていてもアレルギー食材に触れてしまい、「ヒヤリ」「ハッっとした」と危険な出来事が起こってしまう事があります。このことを、ヒヤリハットといいます。
ヒヤリハットの事例2件紹介
事例1⃣コップに牛乳を入れようとして牛乳がはねてしまった
原因:牛乳
症状:兄弟の子供がいて下の子が乳製品アレルギーあり。おやつの時に上の子のコップに牛乳を入れている時にはねた牛乳が下の子に触れてしまいアレルギー症状がでてしまった。
事例2⃣卵を除去した料理を作ったのに。
原因:鶏卵
症状:卵を使用しない除去食を作ったのですが、子どもが食べたらアレルギー症状が出てしまった。
ヒヤリハットの事例2件を紹介しました。
これらの事例は、アレルギー食材に触れないように気を付けていても危険な出来事が起こってしまう事があります。ヒヤリハットはいつどこで起こるかわかりません。
ヒヤリハットを防ぐために、これから家庭で料理する時や食事をする時など注意する事を紹介します。
家庭でヒヤリハットを防ぐために注意する事4つ
・いただいたたお土産は原材料表示を確認する事
・食品が肌についた状態で他のものに触らない事
・家庭で料理をした鍋などはしっかり洗ってから使用する事
(鍋やキッチン用品は洗った後毎回除菌する事をおすすめします)
・家族の食べこぼしやごみの後片付けをしっかりして肌に触れないように注意する事
アレルギー対応の調味料と食材を紹介
◆みんなの食卓シリーズ◆
みんなの食卓シリーズは、特定原材料7品目(卵・乳・小麦・そば・落花生・エビ・カニ)を使用していません。
製造している工場は、特定原材料7品目を使用しない専用工場等で製造しているためアレルギー対応食として安心して食べられます。
~みんなの食卓シリーズの種類を紹介~
・ロースハム
・ハーフベーコン
・ポークウイニー
・ハンバーグ(2個入り)
・ミートボール(5個入り)
◆キッコーマンのエンドウ豆しょう油◆
大豆と小麦を使用せず、エンドウ豆を主原料にして作られています。
しょう油の作り方は、通常のしょう油と同様で発酵をさせて熟成させて作られています。
\★気になる方はこちら★/
◆オタフクソースの1歳からシリーズ◆
おたふくソースの1歳からシリーズは、7大アレルゲン(卵,乳,小麦,そば,落花生,エビ,カニ)を使用せず作られています。
味は、素材の味を活かしていて、塩分や香辛料を極力朝得ていて、離乳食を終えた子供でも美味しく食べれるように工夫して作られています。
~オタフクソースの1歳からシリーズを紹介~
・1歳からのお好みソース
・1歳からの焼きそばソース
・1歳からのケチャップソース
・1歳からのハンバーグソース
・1歳からのカレーソース
・1歳からのお好み焼き粉
・1歳からのノンエッグマヨ
\★オタフクソースの1歳からシリーズの商品はコープで販売しています★/
アレルギー除去食で家族で楽しく食事をしよう
アレルギー持ちだと食べれるものが限られてしまうと思いがちですが…
アレルギー持ちの方でも食べれる食材は紹介したもの以外でも探すとたくさんあります。
みんなと同じ食事をとる事が比較的に簡単になってきました。
調理をする時は、アレルギー対応の商品を使用してなるべくみんなと一緒の料理が出せるように努力をしてあげましょう。
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